大原孝治とドンキホーテの商売手法

大原孝治は、優秀な経営者に与えられる賞を受賞している優れた経営者のひとりです。現在はアメリカやアジアにも進出して注目を集めるPPIHの代表取締役社長兼CEOを務めています。PPIHの傘下には大手ディスカウントストアのドンキホーテがありますが、ドンキホーテはPPIHの主軸です。大原孝治の経営人生は、社長就任前からスタートしており大原孝治は1993年にドンキホーテに入社して以来、ずっとドンキホーテと共に歩んでいます。店舗の販売員から代表取締役社長になるまで様々なポジションを経験してきた大原社長は、社員からも信頼されている社長です。日本には多くのディスカウントストアがありますが、ドンキホーテは非常に個性があり、競合店とは一線を画しています。ドンキホーテの特徴のひとつが圧縮陳列と派手なPOPです。圧縮陳列というのは様々な商品を高密度に高く陳列する方法です。一般的な小売業界では商品を整理してから並べますが、ドンキホーテは逆の手法を採用しています。

商品の量が多いだけでなく、大量の商品の中から自分の好きな商品を探す楽しみも提供します。手書きの派手なPOPは、利用客の購買意欲を刺激します。ドンキホーテにはPOP職人の従業員がいるので、ユニークなPOPを店舗で作成することができます。商品の特徴を従業員が丁寧に表現することで、多くの利用客にアピールします。圧縮陳列とオリジナルのPOPはドンキホーテの創業者である先代社長が考案したもので、このユニークな手法は、現在でも売上に貢献しています。

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